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おと君の本音~続き。 [ロボ兄弟]

(ひとつ前の記事の続きです。前から読んできてくださいね。)

ゆいちゃんの出産は、あいのちゃんのそれとはまったく違っていました。
ゆいちゃん、仰向けで堂々と出産しだしたのです。

(おかげで、出産中の様子 写真も動画も撮れました。
でも、血が苦手な方もいらっしゃると思うので 公開は控えようと思います。)

私たちが気づいたときは、もう1匹産み終えて、胎盤を食べているところでした。
おと君はゆいちゃんのすぐ横で BABYを舐めたり、巣材を集めたりと
かいがいしく動いてました。
あいのちゃんのときは ぽん、と産み落とされていたBABYを
なんだこれ・・・?とばかりに ぱくっとくわえて ほいっと移動させたりしてたのに
おと君、2度目の経験で 手伝い方がわかったのでしょうか。
それとも、あいのちゃんとはあまりに違う あけっぴろげな出産に
思わず手伝わずにはおれない状況になっていたのでしょうか?

あいのちゃんは、最初の1匹を産んだあと ケージ内をうろうろ歩いていたので
おと君とあいのちゃんは距離があり、お産中ではない状態で
おと君をそっとケージの外に連れ出すことができたのです。
でもゆいちゃんのこの出産状況では おと君の手助けが必要っぽいし
出産しているすぐ脇にいるおと君をつかまえるのは 出産に悪影響がありそうでした。

というわけで、お産が落ち着くまで 2匹を見守ることにしたのですが・・・
ゆいちゃんの産むBABYが、やたらめったら小さいことに 気づきました。
あいのちゃんは 1匹ずつわりと時間を空けて産んでいたようなのですが
ゆいちゃんは産むペースが早い。それも納得できるような、ミニサイズのBABYなのです。

出産が落ち着いた様子をみせたところで、おと君を外に出しました。
あいのちゃんは 2匹目から5匹目までを ひとりで上手に産んだので、
ゆいちゃんも おと君がいなくても大丈夫だろうと思ったのです。

しかし。

出産後のケージの中は、ありえない状況になっていました。

トイレの中。ごはん容器の中。床材の上。
あちこちにBABYが放置されていたのです!!(>_<)なんじゃこりゃー!

しばらくすると、ゆいちゃんはBABYをくわえて、トイレの中に集めだしました。
よかった、やっと抱いて授乳してあげる気になったんだ・・・と思いましたが
あいのちゃんのときと違って、トイレにはティッシュのかけらもなく、
むき出しの砂があるだけ。
その上に、小さな小さなBABYが、放置されました・・・。

DSC04763.JPG
↑左端にゆいちゃんが写っています。ゆいちゃん、この状態なのにトイレの中に入らないのです。

どうすることもできませんでした。
母乳をあげられるのは、ゆいちゃんだけ。
私がBABYたちをみんなトイレからすくい出して ティッシュの巣の上に置いたとしても
その行為がアダになって ゆいちゃんが完全に育児を放棄する可能性があります。
砂の上で最初は元気に動いていたBABYが、だんだん動きが小さくなっていくのを
ケージに近寄ることも控えて ただ遠くから見守るしかできませんでした。
おねがいゆいちゃん。BABYを温めて!母乳をあげて!
・・・でも、ゆいちゃんは回し車で走ったり、全然違う場所で居眠りするばかり。

1時間以上経っても状況が変わらなかったので、ある決断をしました。

おと君を ケージに戻そう。

おと君がゆいちゃんを追いかけて、ゆいちゃんがトイレに逃げ込むかもしれない。
うまくしたら おと君がBABYをあたためてくれるかもしれない。
なんでもいいから、ゆいちゃんに刺激を与えてほしい。
それができるのは、おと君しかいない!

新居に移ったばかりのおと君を ふたたびゆいちゃんのケージに戻しました。
その際、トイレの前に巣材のティッシュを多めに積み上げておきました。
おと君は ケージの中をうろうろして、ゆいちゃんを軽く追いかけたりして、
そのうちトイレも覗き込みました。そしてびっくりして後ずさるようなしぐさを繰り返しました。
おと君、せめてティッシュをトイレの中にいれてあげて!!

ゆいちゃんとおと君がとった行動は、予想とは違いました。
2匹でティッシュをほぐし出し、トイレの「前に」巣を作り出しました。
そしてようやく、ゆいちゃんとおと君の共同作業で
BABYたちをその巣の中に運び出したのです。

その晩、巣の上に ゆいちゃんとおと君がぴったりくっついて眠っていました。
時々2匹で巣を出て遊んでいることはありましたが、
とにかくティッシュの中にBABYがいるのは間違いありませんでした。
ただ、あいのちゃんが出産直後にしていたような BABYをおなかの下で温めるしぐさはなし。
授乳している様子もみられませんでした。
でもとにかく、トイレの砂の上で放置されているよりは はるかにましだろうと・・・。

人間の気配をなるべく消したくて、ケージを覗き込むことは最小限にしたので
何匹生まれたのか、正確な数さえ数えられませんでした。
でも トイレの中でうねうね動いていたBABYは 少なくとも6匹はいました。

明日の朝起きたら、BABYは全滅しているかもしれないと 覚悟しました。
だから翌朝 巣から小さな鳴き声が聞こえたときは
何匹かわからないけど、とにかく生きてる子がいる!と うれしくて泣きそうでした。
おと君、ありがとう。よくやったよ!
このまましばらく一緒に子育てさせることも考えましたが、
ハムスターは出産後24時間以内に発情する。というのを どこかで読んだことがあり。
ここで再び妊娠はさせたくない!
そしておと君はやっぱり ゆいちゃんのおしりを追いかけてます。
・・・やっぱり、別居しようね。BABYのためにも、ゆいちゃんのためにも。
ということで、ここでおと君は再びケージから出され、正式に一人暮らしとなりました。

そこから先のゆいちゃんの子育ては 以前ちらっと紹介しましたが
母性が目覚めるまで ちょっと、いやかなり、時間がかかりました。
放置されっぱなしのBABYを 何度、何匹、スプーンで巣に戻したことか・・・
今思い返しても よくぞ5匹も生き残ったと 感動を覚えるほどです。

で、一人暮らしになった おと君はというと。
実はもう 我が家の飼育容器の数が足りなくて。
急遽 初代ハムだけが使っていた ルックルックゴールデンを引っ張り出してきました。
回し車も足りなくて、以前飼い主がハンドメイドした タッパーの回し車を再利用。
急ごしらえの住処で、ほんとに申し訳ないと思っているのですが・・・

おと君、中に入れた「2階でごはん」を巣にするのは嫌なようで、
なんと タッパー回し車の中に ティッシュを引っ張り込んで 巣を作り出しました。
DSC04784.JPG
金網越しで見づらいですが おと君が寝てる姿、見えますでしょうか。
これは・・・どうなの?回し車 使うでしょ!?^^;

案の定、翌日には ティッシュがすべて撤去されてました。
夜中に回して えらいことになったんでしょうか(笑)その様子、見てみたかった(笑)

その後、2階でごはんの中に入ったり、外にオープンな巣をつくったりを繰り返しています。
DSC04893.JPG
これは先日、外で野良寝している様子。

金網ケージは ハムが網を噛んでしまってよくないから 私も使わないでいました。
急場しのぎで使っただけなので、すぐに衣装ケースでも買ってこようと思ったのですが

なんと、おと君 金網をまったく噛みません。
そもそもロボだからなのか?噛むどころか、金網に近づいて外を見るのも 恐る恐るでした。
おと君は体が大きい(体重27g!)ので、ゴールデン用のパイプも難なく上下してます。
あれ?ひょっとして しばらくこれでも大丈夫かも?
そのうち あいのちゃんと再同居の予定もあることだし、
まぁそれまでは これで暮らしてもらおうかな?

そして金網ケージって ハムとの距離がすごく近いですね。
横から触れ合えるってすごいな、と 今回改めて感じています。
あのビビリのおと君が、金網越しに かぼ種をもらいにくるようになりました!
今では、私の指を近づけると かぼ種がもらえると思って、金網を登ってきます。
そのおなかをつんつんとつっついても ビビる様子もないのです。
ケージの上から覗き込むだけで逃げ回るロボだったのに、えらい違いだ~!
ロボのおなかをつんつんできるなんて、ロボ飼いの方なら びっくりしますよね!?

※金網ケージは 柵の間に足を挟むなどの危険があることは 間違いありません。
ルックルックは「うんてい」はできない仕様ですが 2階へ行くパイプなど
無用な仕様(メーカーさんすいません、でも本音です)もついているので
注意深く使わなければいけないのは 当然です。
金網ケージ使用を薦めているわけではありませんので ご了承ください。※

そんなわけで、おと君はハーレムの王様どころか あっちこっち移動させられて
カップルになった相手とはなぜか引き離されてばかりの ちょっと可哀想な毎日です。
正式に夫婦となったあいのちゃんと再同居できる日を夢見て、
それまでは飼い主の指と遊んでいようね、おと君!(^^)


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